蓮田・白岡地方ユネスコ協会
ユネスコって?
UNESCOは、United Nations Educational,Scientific and Cultural Organizationの頭文字で、国際連合教育科学文化機関といい、本部はパリにあります。
UNESCOは、第二次世界大戦後、1946年に、人類が二度と戦争の惨禍を繰り返さないようにとの願いを込めて、各国政府が加盟する国際連合の専門機関として創設されました。
日本は1951年に60番目の加盟国となりましたが、そのきっかけとなったのは全国規模の民間運動でした。
世界初の民間ユネスコ協会
日本が敗戦の荒廃と混乱のなかにあった1946年当時、「心の中に平和のとりでを築こう」という憲章を掲げてユネスコが誕生したという報道は、多くの日本人に復興への光明として受け止められました。
土居光知氏・桑原武夫氏(東北大学)、上田康一氏(外務省東北終戦連絡事務局)などが中心となって、仙台ユネスコ協力会を発足させたのは、ニュースに出会ってから1年もたたない1947年7月19日、世界で最初のユネスコ協力会(後のユネスコ協会)の誕生でした。
その後日本全国にユネスコ協会が設立され、1948年には50を数え、翌年には70を数えるまでになり、現在では、ほぼ全都道府県に約300の協会があります。世界では89カ国、約3,600団体が活動をするまでになりました。
ユネスコ憲章(前文)
戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない。
相互の風習と生活を知らないことは、人類の歴史を通じて世界の諸人民の間に疑惑と不信をおこした共通の原因であり、この疑惑と不信のために、諸人民の不一致があまりにもしばしば戦争となった。ここに終りを告げた恐るべき大戦争は、人間の尊厳・平等・相互の尊重という民主主義の原理を否認し、これらの原理の代わりに、無知と偏見を通じて人間と人種の不平等という教義をひろめることによって可能にされた戦争であった。文化の広い普及と正義・自由・平和のための人類の教育とは、人間の尊厳に欠くことのできないものであり、且つすべての国民が相互の援助及び相互の関心の精神をもって果さなければならない神聖な義務である。
政府の政治的及び経済的取極のみに基づく平和は、世界の諸人民の、一致した、しかも永続する誠実な支持を確保できる平和ではない。よって平和は、失われないためには、人類の知的及び精神的連帯の上に築かなければならない。
(以下略) |